資産形成について

 

お金の育て方(資産形成)について、基本的な考え方や利用できる優遇制度、資産形成の効果などについてわかりやすく解説していきます。

 

 

iDeCo(個人型確定拠出年金)ってどんな制度?NISAとはどう違うの?

2017年の1月からスタートしたiDeCo(個人型確定拠出年金)は、毎月の掛け金が全額所得控除できるだけでなく、運用益も非課税で、受け取るときは「公的年金等控除」「退職所得控除」の適用となり、入り口から出口までずっと税の軽減メリットが受けられる、老後資金準備のための非常にお得な制度です。しかしながらこの制度の最大のデメリットとしては、60歳以降になるまでお金が引き出せないという点があげられます。これからお子さんの教育費や住宅取得資金がかかるというご家庭は、途中で資金がショートしてこまることがないように慎重に始める必要があります。

 

一方NISAは、投資したお金に関しては所得控除は使えませんが、NISAで5年間(ロールオーバーで最長10年間)、2018年の1月から始まる積立NISAでは20年間の運用益に対する非課税の優遇があります。運用したお金はいつでも売却して現金化することができますので、今後ある程度の支出が見込まれるご家庭は、こちらを検討されてもいいでしょう。NISAのデメリットとしては、損益通算ができないことがあげられます。売却損が出る場合、一般口座であれば他の売却益と通算することができますが、NISAではそれができませんので、NISAでは短期の売買でなく、長く投資して資産を大きく増やしていくことを目標にしていきましょう。